お兄ちゃんこ


「兄ちゃん…遊ぼ〜」
「今日は無理」
「えぇどこいくの？」
「歌の練習」
「私は〜？」
「ダ〜メ」
「なんでさ!!兄ちゃん先週もその前もだった〜」
「もぉ…んじゃ、来週絶対あそぼ…」
「ブーブー!!絶対だよ!!」
「うん。じゃぁ、いってくるな」

私の兄はRAG　FAIRというアカペラバンドに所属しているらしく
最近付き合いが悪い（１０歳くらい離れてるけど仲がいいのさ!!
もう、兄ちゃんにメロリンラヴ!!（ウソです）
とにかく暇な時は兄ちゃんと遊んでたのに遊び相手が見つからず
来週まで待つことに…（私って我慢強いわ!!）

〜次の週〜
「さぁ！遊ぼう!!」
「…ごめん」
「といわれても今日という今日は遊ぶの!!」
「あぁもぅ!!わかったよ」
「いいの？」
「んじゃぁ…ついてくる？（嫌々）」
「いいの？（ワクワク）」
「暇かもよ？」
「いいよ!!」
「仕方ないなぁんじゃ行くから準備して」
「やっほ〜い!!兄ちゃん大好き!!」

なにやら今日は兄ちゃんの仲間に会えるらしい。


ぴんぽ〜ん

洋「はいはいあいてるよ〜」
「「おじゃまします」」
お「あ!!加納さんの妹やん!!」
レ「どれどれ？po〜wめちゃめちゃプリチ―」
健「本当だ〜!!似ても似つかないね」
慶「健一それいいすぎ…」
洋「どうぞ入って。汚いけど」
「おじゃまします」

なんでか私のこと知ってるっぽい

「いやぁ、先週のこといったら連れて来いって…連れてきたくなかったんだけどネェ」
だそうだ…話すなよ!!!恥ずかしいじゃネェか///

にしても荒れてますなぁ…
「あのぉ・・・」
洋「何？」
「片付けてもいいですか？」
洋「えっ?!ちゃんがいいのなら…喜んで」
「んじゃぁすみません」
「（ごめんなぁ…うちの妹典型的なA型なのさ…）」
洋「（いや…いいんだけど…ありがたいよ…うん）」
「あどうぞ、おかまいなく」
「んじゃやろう」
皆「おっおう」

片付けながらきく兄ちゃん達の歌はとってもきれいで
聞きほれそうになるくらいだった。
それにしても男の人はすごいなぁ…
いや、父さんの仕事部屋を片付けるの毎回手伝ってるから慣れてるのは慣れてるけどさ…
（兄ちゃんの部屋はいつもきれいさ!!）

洋「んじゃぁ休憩!!」

洋輔さんの一言で休憩タイム

レ「ちゃんちゃん、こっちおいで〜（ニヤニヤ）」
お「レオくん顔がやらしいで（ニコニコ）レオくんよりオレんとこおいでや」
慶「（どっちもいやだろ…）」
「おいで」
とりあえず兄ちゃんのところへ・・・
レ「っかぁ〜、いいないいな〜オレんとこおいで!!（ニヤニヤ）」
　
　いや、何がいいかといいますと、ちゃんは加納さんに後ろから
　抱きつかれてるような状態で座ってるんですよ。
これがこの兄弟にとって普通なんだなぁ（by縛）　

「お前には絶対やらん」
レ「けち〜!!オレんとこ来たいよな？（ニヤニヤ）」
「あぁ……うん…」
レ「ほらみろ!!さぁこい!!どんとこい!!」
「だぁめ!!あいつのところ行ったら何されるかわかったもんじゃない!!」
「（何されんだろう）兄ちゃん苦しい…」
「おっとゴメン」
お「ちゃん加納さんのこと好きなん？」
「うん」
皆「いいなぁ〜」
「いいだろ！」
レ「いいないいな〜オレも妹ほし〜（寧ろちゃんがほし〜）」

皆が口々に妹ほしいと言い出した…皆一人っ子なのかなぁ…それとも一番下？
そんなに妹ほしいんならぁ…
「何だったら妹代わりになりましょうか？（笑）」
皆「えっ!!」
「だって…さみしそうだから」
レ「いいの？まじで（ニヤニヤ）」
「別に…」
健「んじゃぁオレも〜!!」
洋「おれも〜!!毎日来てほしいくらい」
お「オレもオレも!!優しいでぇオレは（イロイロとね）」（こらっ!!）
慶「僕も〜!!優しくするよ（ニコニコ）」（趣旨が変わってきてる!!）
「（そんなに寂しいのかなぁ…）」
「コラ!!っていうかお前らには絶対渡さん!!」
お「ずる〜加納さんだけちゃん独り占めやんか!!」
皆「そうだそうだ!!」

なにやら言い合いになってしまった…はっ!!私のせい?!

洋「うわっ!!もう7時!!今日は終了解散」
皆「（っち）」
ということで帰りの支度を…
レ「（ちゃん、今度2人で遊ぼうね）」
「ふえ？あっいいですよ（やっぱりほしいのかぁ）」
レ「（よし!!）んじゃぁSee　you　again　」
レオさんが最初に帰っていった…ブーツだから最後に出ることにした。
お「（今度どっか２人でドライブいこな）」
「あっはい」
健「（来週とかにでも暇な日どっか遊びに行こうな）」
「はい…」
慶「（予定あいてる日おしえて。そんとき一緒に遊ぼうね）」
「はい…」
洋「また遊びにきてね。今度は2人で遊ぼうな」
「はい…」

結局皆と約束しちゃった…
まぁいっか。

その日の夜

「は相変わらずだな…」
「なにが？」
「ったく…（こんなに可愛い妹は誰にもやれん）」
「ねぇ何が？」
「何もない。寝るぞ」
「ふぁい」

（ここの家族はやっぱり縛思考なのよ。）

「おいで」
「ふあぁ…おやすみぃ」
「おやすみ」


もしもが他のやつの妹になったら大変なことになるからな…
もうしばらくは兄の特権をつかわしてもらうよ。