ひきちくん




「引地く〜ん」
「洋輔ぇ」
「洋輔く〜ん」
「洋輔さ〜ん」

「おいおいおいおい、見せびらかしかいな…」
「ちげぇし…勝手に騒いでるだけだろ…」
「えぇよなぁ、モテモテくんは」
「好きなやつに好かれてなきゃ意味ねぇし」

これは本当のことだろ??
間違ってねぇよな…

「おっく〜ん」

ちゃんだ…

「あっちゃん☆」
「見てみて、今日の家庭科で作ったのぉ。
 洋輔くんも食べてぇ」
「「ありがとう」」

めちゃめちゃ嬉しいんだけど。

「あっでも、2人ともいっぱい貰ってるね…」
「あぁ、これは洋輔のやからちゃんのは俺が貰うで(ニッコリ)」
「そうなの?」
「まぁ…」

余計なこといいやがって…

「まぁいいや。おいしくないかもしんないけどゴメンねぇ。んじゃぁ」
「ありがとなぁ」
「おっくん。わざとだろ」
「何がぁ??」
「もぅいい…」
「そう?ほないただきまぁす」
「わけろよ…」
「モテモテくんはちゃんといっぱいもらっとるやろ」
「んの野郎…」
「おっくん悪くなぁい☆」


俺とおっくんは同じクラスのちゃんが好き。
でも明らかに今の状況はおっくんが有利…
なんでかというと…

「おっく〜ん、委員会行こう」
「おっけぇ」

委員が同じ…

「おっくん掃除行こう」
「はいはぁい」

美化委員なので必然的に掃除場所も同じ…

ちゃん帰らへん?」
「いいよ。ちょっと待っててね」

家が近くなので帰り道も同じ…


それにくらべて俺ときたら…


ブツブツ…


「洋輔くん…どうしたの?」
「んっ?ってうわっ!!」
「何??どうしたの??」
「いや…別に…」

びっくりしたぁ…
まさか目の前にいるとは…


「ねぇねぇ、おっくんて好きな人いるのかなぁ…」
「えっ…」


まさか今日ふられることになるとは…


「さぁ…自分で聞いたら」
「うぅん…」

最悪…
最悪…

あぁ〜!!


ふられるのってこんなに辛いんだ…


「まぁいいや。洋輔くんは好きな人いるの?」
「えっ…」


なに…とどめですか??


「いるよ…ちゃんはおっくん好きなんだろ」
「はっ?違うよ」
「えっ?だってさっき…」
「あれ?あれは…誰にも言っちゃだめだよ!!
あれはが気になるから聞いてみてって…」
「うそぉ…」

心から安心しちゃったよ…

「本当だよ!!」
「んじゃぁ…ちゃんの好きな人は?」
「…秘密☆」
「(誰なんだよ…)

俺は…俺は(いっそのこと言った方が楽になれるかも…)

ちゃんが好きなんだけど…」

「えっ…」

「なぁんてね、ウソウソ。ごめん」
「ウソなの?!」
「いや、ウソではないけど…」
「私は…洋輔くんが好きだよ?」
「うそっ…」
「こんなことでウソつけないよ…(///)」
「あぁ…うぅんと…付き合ってください(///)」
「私でよければ…(///)」


いっちゃった…

以外にあっさりだった…

てかおっくんゴメン。

ちゃん貰うわ。




コメット
本当に意味がわからん。
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