ヒトリボッチ

今日も彼氏はお仕事…

寂しいけど迷惑になるだろうから
私からは連絡しない


♪〜

久しぶりに鳴った洋輔専用の着メロ

「もしもし？」
『あっ？久しぶり。元気にしてたか？』
「うん」

なんか久しぶりすぎて
話すことがわからない

『なぁなぁ今から家こない？』
「えっ」

行きたい…
けど明日もライブのはず…

『もしかして風邪とかひいてないよね??』
「あぁ、ちょっとだけ…」

私が我慢して
そしたら洋輔はちゃんと休めて
明日も頑張ってお仕事ができる

『まじかよ?!』
「ちょっとだけだよ…心配しないで」
『何いってんの？』
「えっ」

何か…怒ってる…

『今からそっち行くから』
「ちょっと!!」

ツーツーツーツー


切られた…

ってそんなことじゃなくて、
ヤバイ!!来るよ!!


ピンポ〜ン

「はい…」
「大丈夫か？熱は？」
「心配しないでっていったじゃん…」
「さっきも言ったなそれ…」
「だって…」
「あのさぁ普通に考えてみ。
彼氏がなんで彼女のこと心配したらいけないわけ？」
「いや…そういうんじゃなくて…」
「そうだろ？」
「違う…」
「違わない。どうせオレの体調の事とか考えたりしていったんだろ」
「……（エスパーかしら）うん」
「そんなにオレやわじゃないよ」
「うん」
「もう少し普通になってよ」
「普通だよ」
「普通じゃないだろ…デビュー前はこんなんじゃなかった」
「…」
「オレと会いたくなかった？」
「ううん」
「だろ？」
「（だろってアンタ…）うん」
「ならもっと甘えてよ」
「うん」
「さっきからうんしかいってないけどちゃんと聞いてる？」
「きいてる」
「なら今度から絶対一日一回はメールと電話してきて」
「いいの？」
「いいの。いっつもオレからしてるから
電話代すごいんだぞ!!」
「ごめんなさい」
「もしかしてそれねらってた？」
「ちがう!!」
「だよな。てかそこまでけちじゃねぇもんな…」
「洋輔と一緒にしないでよ」
「うわっひどっ」
「えへへ〜」
「このぉ!!」



たまには甘えてみようかな…

たまにだよ

そしたら洋輔にも迷惑かけないでしょ？

たまにだけ

おもいっきし

甘えてみよう